全世界待望の第3世代iPhoneSEが
発売されました!
しかし、第2世代iPhoneSEも現役バリバリの人気機種ということもあり
どうなんだろう?』
とお悩みの方も多いと思います。
ということでスッキリまるっと分かる性能比較をしてみました!!
買い替えでお悩み中の方は是非参考にして下さい!!
そもそもiPhoneSE2とSE3とは
そもそもiPhone SE2とiPhone SE3は共にiPhone8のSoCを最新のものに挿げ替えたモデルという事をご存じでしょうか。
iPhone SE2は…
iPhone8-A11 Bionic+A13 Bionic=iPhone SE2
iPhone SE3は…
iPhone8-A11 Bionic+A15 Bionic+α=iPhone SE3
さらに…?
要は両機種ともiPhone8のパワーアップ形態なので、Apple公式にはiPhone SE(第2世代)・iPhone SE(第3世代)と書かれていますが、iPhone8(第2形態)・iPhone8(第3形態)ともいえます(笑)
スマホゲーム風に言うとiPhone8を1凸したのがiPhone SE2で2凸したのがiPhone SE3──
まぁそんな感じです(笑)
iPhone8、SE2、SE3
基本性能比較表
iPhone8 |
iPhone SE2 |
iPhone SE3 |
---|---|---|
OS | ||
iOS11〜 | iOS 13.5.1~ | iOS 15.4~ |
チップ | ||
A11 Bionic 6コアCPU 3コアGPU 2コアNeural Engine ── |
A13 Bionic 6コアCPU 4コアGPU 8コアNeural Engine iPhone11シリーズ搭載のSoC |
A15 Bionic 6コアCPU 4コアGPU 新しい16コアNeural Engine iPhone13/miniに搭載のSoC |
ディスプレイ | ||
4インチ(対角) ワイドスクリーンLCD Retina HD 1,334 x 750/326ppi 1,400:1コントラスト比(標準) 3Dタッチ True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) 625ニト(標準) |
4.7インチ(対角) ワイドスクリーンLCD Retina HD 1,334 x 750/326ppi 1,400:1コントラスト比(標準) 感触タッチ True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) 625ニト(標準) |
4.7インチ(対角) ワイドスクリーンLCD Retina HD 1,334 x 750/326ppi 1,400:1コントラスト比(標準) 感触タッチ True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) 625ニト(標準) |
メモリ | ||
2GB LPDDR4 |
3GB | 4GB LPDDR4X |
ストレージ | ||
64GB 128GB 256GB |
64GB 128GB 256GB |
64GB 128GB 256GB |
通信 | ||
4G/3G/2G Wi‑Fi 5(MIMO対応) Bluetooth 5.0 |
4G/3G/2G Wi‑Fi 6(MIMO対応) Bluetooth 5.0 |
5G(2x2MIMO)/4G(LTE-Advanced)/3G/2G Wi‑Fi 6(MIMO対応) Bluetooth 5.0 |
サイズ | ||
138.4 mm 67.3 mm 7.3 mm 148g |
138.4 mm 67.3 mm 7.3 mm 148g |
138.4 mm 67.3 mm 7.3 mm 144g |
バッテリー | ||
1,821mAh 最大13時間のビデオ再生 |
1,821mAh 最大13時間のビデオ再生 |
2,018mAh 最大15時間のビデオ再生 |
セキュア | ||
Touch ID | Touch ID | Touch ID |
防塵防水 | ||
IP67等級 | IP67等級 | IP67等級 |
おサイフケータイ | ||
対応 | 対応 | 対応 |
発売日 | ||
2017年9月22日 | 2020年4月24日 | 2022年3月18日 |
白セル=同じ性能(機能) 緑セル=iPhone SE2からの性能(機能) 黄セル=iPhone SE3のみの性能(機能) |
こうやって表にまとめてみると共通部分が大半をしめているので、改めてiPhoneSE2もiPhoneSE3もiPhone8のパワーアップバージョンなんだなぁ...と。
ということでここからは、iPhoneSE3がiPhoneSE2より優れている部分を抜き出して解説していきたいと思います。
iPhone SE3のパワーアップポイント
CPUの処理能力
A15 BionicのCPUは高性能コアAvalanche x2と高効率コアBlizzard x4の6コア構成で、具体的な“速さ”に関しては発表会時に『A12 Bionicより40%速いCPU』と説明されただけで、実はそう多く語られておりません。
A14 Bionicからそんなにパワーアップしていない説も...
まぁ、それでも現行SoCの最上位であることは間違いありませんので。
参考:ANTUTUベンチマークver9.0.8(CPUスコア)
A13 Bionic 約15万(iPhone SE2)
A15 Bionic 約20万(iPhone SE3)
グラフィック性能
A15 BionicのGPU性能は『A13 Bionicの最大1.2倍早い』とのことで、Apple公式の比較対象が ちょうどいい具合で分かりやすいですね。
iPhoneSE3のグラフィック性能はiPhoneSE2の1.2倍という事です。
ちなみに現状であればA13 BionicのGPU性能で困るようなゲームはそうそうないと思いますが、 2年後3年後を考えるとあるに越したことはない重要な部分です。
参考:ANTUTUベンチマークver9.0.8(GPUスコア)
A13 Bionic 約22万(iPhone SE2)
A15 Bionic 約30万(iPhone SE3)
機械学習能力
機械学習を担うNeural Engine(A11 Bionicから実装)のコア数がA13 Bionicの8に対しA15 Bionicは16。
そしてA15 Bionicの1世代前のA14 Bionicは16コアでA13 Bionicの倍の演算能力を持っています。
なのでA15 Bionicは同じ16コアでも“新しい16コアNeural Engine”となり、演算数はA14 Bionic の11兆/秒に対し15.8兆/秒...
つまりA13 Bionicと比較すれば倍以上の演算能力をもっているということになります。
通信規格
シリーズ初の5G対応機でQualcommのSnapdragon X57モデムが搭載されています。
現状だと接続が安定していない5Gよりも、LTE-Advancedに対応したことの恩恵の方が大きいかも...5G、早く安定して下さい(笑)
バッテリー
Apple公式はバッテリー容量を公表しないので『動画の再生時間が2時間長くなった』というあやふやな表記になっていますが、 分解結果からiPhoneSE3のバッテリー容量は2,018mAhと判明し、iPhoneSE2より約10%増量された事が確認されました。
『バッテリー持ち』はiPhoneSE2最大のウイークポイントと言われていたので、多少ですが改善されたということですね。
参考Antutuベンチマーク
iPhone SE2(左)とiPhone SE3(右)のスコア。
全体的に向上しているが、特筆すべきはGPUで10万点近くスコアが向上しています。
オマケのAntutuベンチマーク
iPhone13(左)とiPhone SE3(右)のスコア。
SoCとメモリ構成は同じはずなのですが、MEMスコアに開きが...
なぜ??それがそのまんま点差に繋がっている感じですね。
ちなみにですが
基本情報の項目でiPhoneSE3を『iPhone8-A11 Bionic+A15 Bionic+α=iPhone SE3』と書きましたが、 通信規格の項目で出て来た『QualcommのSnapdragon X57モデム』と『約10% 増量したバッテリー』が『+α』の部分にあたります。
カメラ性能比較表
iPhone8 |
iPhone SE2 |
iPhone SE3 |
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リアカメラ 写真 | ||
シングル12MPカメラ 広角:ƒ/1.8 絞り値 ─ 光学式手ぶれ補正 最大5倍のデジタルズーム True Toneフラッシュとスローシンクロ ─ ─ 写真の自動HDR ─ |
シングル12MPカメラ 広角:ƒ/1.8 絞り値 ─ 光学式手ぶれ補正 最大5倍のデジタルズーム True Toneフラッシュとスローシンクロ 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング 次世代のスマートHDR(写真) ─ |
シングル12MPカメラ 広角:ƒ/1.8 絞り値 Deep Fusion 光学式手ぶれ補正 最大5倍のデジタルズーム True Toneフラッシュとスローシンクロ 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング 写真のスマートHDR 4 フォトグラフスタイル |
リアカメラ 動画 | ||
4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) ビデオの光学式手ぶれ補正 最大3倍のデジタルズーム ─ 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ─ |
4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) ビデオの光学式手ぶれ補正 最大3倍のデジタルズーム QuickTakeビデオ 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ステレオ録音 |
4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) ビデオの光学式手ぶれ補正 最大3倍のデジタルズーム QuickTakeビデオ 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ステレオ録音 |
フロントカメラ 写真 | ||
FaceTime HDカメラ 7MPの写真 ƒ/2.2絞り値 ─ 写真のHDR ─ ─ |
FaceTime HDカメラ 7MPの写真 ƒ/2.2絞り値 写真の自動HDR 進化したボケ効果と深度コントロールが使える ポートレートモード 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング |
FaceTime HDカメラ 7MPの写真 ƒ/2.2絞り値 Deep Fusion 写真のスマートHDR 4 フォトグラフスタイル 進化したボケ効果と深度コントロールが使える ポートレートモード 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング |
フロントカメラ 動画 | ||
1080p HDビデオ撮影(25fpsまたは30fps) ─ ─ ─ |
1080p HDビデオ撮影(25fpsまたは30fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正 (1080pと720p) ─ QuickTakeビデオ |
1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps)
映画レベルのビデオ手ぶれ補正 (1080pと720p) 1080pスローモーションビデオ(120fps)に対応 QuickTakeビデオ |
白セル=同じ性能(機能) 緑セル=iPhone SE2からの性能(機能) 黄セル=iPhone SE3のみの性能(機能) |
iPhoneSE2とiPhoneSE3のカメラモジュールに変更はありませんが、ソフトウェア処理に依存する機能がいくつか新たに実装されました。
これは機械学習能力の項目で触れたNeural Engineの性能が格段に上がったことによる恩恵といえるでしょう。
Neural Engine?
Neural EngineはiPhone8 世代(iPhone8 Plus/iPhone X)から実装された画像の認識・識別の処理を専門で行うSoCの中のシステムの1つです。
iPhone Xで初めて実装されたFace ID、iPhone8 Plus・iPhone Xで初めて実装されたポートレートモード、どちらもNeural Engineによるものです。
パワーアップしたカメラ機能
ということでA15 Bionic搭載によってパワーアップしたカメラ機能をまとめてみました。
Deep Fusion(リア/フロント)
iPhone11以降のナンバリングモデルに搭載の機能で、短時間露光4枚・標準4枚・長時間露光1枚の計9枚の画像を、人物・服・背景等ピクセル単位で分析し瞬時に1枚の写真に合成します。
写真のスマートHDR4(リア/フロント)
複数の写真を瞬時に分析合成する事によって、白飛びや黒潰れのない明暗のバランスの良い写真に仕上げる機能。
iPhoneSE2のリアカメラはスマートHDR対応ですが、iPhoneSE3には2世代分進化したスマートHDR4に対応しています。
フォトグラフスタイル(リア/フロント)
iPhone13シリーズから搭載のエフェクトを掛けて写真を撮れる新機能で、被写体をみながらトーンや暖かみの数値を調整して写り具合をカスタマイズする事ができます。シャッターを切る前に自分好みを加える事ができるので、オリジナリティーの高い写真が撮れます。
1080pスローモーションビデオ(フロント)
これは解説するまでもないそのまんまの機能ですね。上の3つほど『これぞ!』という機能でもないかな? まぁフロントカメラに必要かどうかは人それぞれ...という感じですね。
1080p HDビデオ撮影(フロント)
こちらは微パワーアップという感じで60fpsでの撮影が追加されました。
SE2かSE3、
どっちを買えばいい?
iPhoneSE2とiPhoneSE3の比較をしてきましたが、肝心な価格の部分が抜けてますので、ここでアドバイスを。
まずiPhoneSE2はiPhoneSE3の発売によりApple公式から消えましたので、購入するとなるとキャリアショップか白ロム販売の中古ショップのどちらかでとなります。
白ロム相場比較
ということで相場があってないようなキャリア価格は一旦おいて、iPhoneSE2の白ロム相場(未使用品)とiPhoneSE3の白ロム相場(未使用品)を比較してみましょう。
iPhoneSE2 (白ロム相場) |
iPhoneSE3 (白ロム相場) |
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---|---|---|
64GB | 3万円台後半 | 5万円台前半 |
128GB | 4万円台半ば | 5万円台後半 |
256GB | 4万円台後半 | 7万円台前半 |
※2022年7月1日のAppleの値上げにより相場が大幅に変動しました
白ロムを探す
iPhoneSE2とSE3はかなりの僅差
iPhone SE2とiPhone SE3の現在の白ロム相場の価格差は約1万円〜2万円── これは難しい...価格差と性能差を考えるとiPhone SE3かなとも思いますが、正直5Gが必要なければiPhone SE2でも問題ないとも思います。
ということでお財布に余裕があればiPhone SE3、余裕がなければiPhone SE2という感じですかね。(笑) 「お財布に余裕がないけどiPhone SE3が欲しい!!」というワガママさんには、中古という選択肢を案内しておきますね!!
ちなみにですが、現状では最新iPhoneになりますがあくまでSEシリーズ。 現在iPhone11以降のナンバリングモデルをご利用の方は、余程の理由が無い限り買い替える必要はございませんよ!!