光を上手に操って
iPhoneでプロみたいな写真を撮ろう
とても良く写せた写真と、思ったよりも良くなかった写真。
違いは何?
同じiPhoneを使って撮ったのに、すっごく良く撮れた時もあれば「なんか違うな...」となった時、
どちらも経験あるのではないでしょうか。
同じ機材を使って同じ被写体を撮っているのに、
どうしてこんなに違いができるの?
そんな風に感じたこともあるかもしれません。
「良い写真」にはさまざまな要素がありますが
その中でも特に 重要なものが「光」です。
「光」でこんなに変わる!
同じカメラを使い、同じ被写体を撮影したとしても、
光の状況によってまるで違った出来栄えになります。
そもそも写真とは光を写しとるもの
写真(Photography)とはもともと
「光(Phos)」と「描く(Graphein)」が語源であり、つまりは「光で描く絵画」というのが写真の本質です。
なので、カメラのスペックがどれだけ進化しても、光の扱い方が写真の出来栄えを決定づけるということに変わりはありません。
光をきちんと扱えていないと、本格的な一眼カメラに高級レンズを使って撮っても「こんなもんか」という写真になりますし、 光の扱いが上手いと、本格的な一眼カメラに比べてセンサーもレンズもずっと小さなスマホで撮っても 「これ、ホントにスマホで撮ったの?」となるくらい綺麗に写真が撮れます。
なぜ写真において光が重要なのか?
光は単に「被写体を明るくする」ためだけのものではありません。
写真において、光は以下の3つの重要な役割を持っています。
立体感と質感の表現
光が当たる場所(ハイライト)と影(シャドウ)のコントラストによって、2次元の写真に3次元の深みや、肌・衣服の質感が生まれます。
雰囲気(ムード)の演出
朝の爽やかな光、夕方のエモーショナルな光、曇りの日のアンニュイな光など、光の性質が写真の感情を決めます。
主役の引き立て
人間の目は「明るい場所」や「コントラストが強い場所」に自然と惹きつけられます。
光をコントロールすることで、見せたい主役を明確にできます。
光の「3大要素」とは何か
光を上手に使うためには、目の前にある光がどんな状態なのかを知る必要があります。
意識すべきポイントは「向き」「強さ」「色」です。
光の向き(方向)
光が被写体のどこから当たっているかで、印象はガラリと変わります。
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順光(カメラの後ろから当たる光)
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特徴
被写体にまんべんなく光が当たり、色や形がハッキリ写ります。
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向いている撮影
青空、風景、図鑑のような記録写真。
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注意点
影が出にくいため、立体感に欠け、平坦な印象になりやすいです。
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斜光・サイド光(真横や斜めから当たる光)
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特徴
片側に綺麗な影が生まれ、ドラマチックな立体感や質感が強調されます。
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向いている撮影
ポートレート(人物)、料理、建造物。
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逆光(被写体の後ろから当たる光)
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特徴
被写体の輪郭が光で縁取られ(ラインライト)、透明感やエモーショナルな雰囲気が出ます。
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向いている撮影
花や葉(透き通る感じ)、髪の毛を輝かせたい人物写真、シルエット。
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注意点
顔が暗くなりがちなので、その時はiPhoneの「露出補正(明るさ設定)」をプラスにする必要があります。
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光の強さ(硬い光と柔らかい光)
硬い光
柔らかい光
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硬い光(直射日光、強い電球など)
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影の輪郭がハッキリと出ます。
力強さ、シャープさ、クールな印象を与えたい時に使います。
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柔らかい光(曇りの日の光、レースのカーテン越しの光)
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影が薄く、グラデーションが滑らかになります。
肌を綺麗に見せたいポートレートや、優しい雰囲気の小物撮影に最適です。
光の色(色温度)
光には色があります。朝や夕方は「オレンジっぽく(温かい)」、日中の日陰や曇りの日は「青っぽく(冷たい)」なります。
カメラの「ホワイトバランス」を使って、目で見たい色に調整するか、あえてその色を活かして雰囲気を演出します。
色温度は、写真の「空気感」や「季節感」をコントロールする上で非常に重要な要素です。
iPhone設定
iPhoneには撮影前、あるいは撮影後に写真の「暖かみ(オレンジ)」や「冷たさ(青み)」を直感的にコントロールできる非常に優秀な機能が備わっています。
カメラアプリの「スタイル」を使う
(iPhone 13シリーズ以降)
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カメラアプリを開きます。
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画面上部(縦持ちの場合は上、横持ちの場合は左)にある「点6つ」ボタンをタップして、メニューを表示させます。
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アイコン(スタイル)をタップします。
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左右にスワイプすると「リッチなコントラスト」「鮮やか」「温かみ」「冷たさ」などのプリセットが選べます。
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さらに細かく調整したい場合は、「トーン」や「暖かみ」のスライダーを左右に動かします。
- 「暖かみ」をプラスにする: オレンジがかった温かい色温度になります(夕日や料理向け)。
- 「暖かみ」をマイナスにする: 青みがかったクールな色温度になります(夜景や都会的なスナップ向け)。
「写真」アプリで色温度をコントロールする
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調整したい写真を「写真」アプリで開きます。
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画面下(または右上)の「編集ボタン」をタップします。
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下(または横)に並ぶダイヤルアイコンから、「暖かみ」のアイコンを探してタップします。
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スライダーを左右に動かして調整します。
- 右(プラス)に動かす: オレンジ寄りの温かい光になります。
- 左(マイナス)に動かす: 青寄りの冷たい光になります。
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納得がいったら「チェックマーク(保存)」をタップして完了です。
実際に光をうまく
使って撮ってみよう!
実践・テクニック編
使って撮ってみよう!
光の向き(ライティングアングル)は、写真の「すべて」を決めると言っても過言ではありません。
同じ被写体でも、光が当たる角度によって、爽やかにも、ドラマチックにも、あるいは怪しげにも変化します。
それぞれの光の向きが持つ「特徴」と、それを活かした「具体的な撮影テクニック」を分かりやすく解説します!
順光で写真を撮ってみる
順光特徴: カメラの真後ろ(撮影者の背中側)から、被写体の正面に向けて当たる光です。
メリット: 色が鮮やかに写り、オートフォーカスが合いやすい
デメリット: 影ができないため、平坦(のっぺり)とした印象になる
活かし方とテクニック
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「青空」と「風景」はセットで狙う
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青空を背景に風景や建物を撮る時は、順光がベストです。
順光で撮ることで、空の青さが最も深く、鮮やかに発色します。
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記念写真は「眩しさ」に注意
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人物を順光で撮ると、眩しくて目が細くなったり、顔に強い影が出たりしがちです。
少し目線を外してもらうか、完全に太陽を正面にせず、わずかに角度をずらすと自然になります。
斜光で写真を撮ってみる
斜光特徴: 被写体の真横や、斜め45度くらいから当たる光です。
メリット: 明暗のコントラストが生まれ、立体感や質感が際立つ
デメリット: 影が強く出すぎると、少しキツイ印象になる
活かし方とテクニック
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「料理」や「小物」は斜め後ろ(半逆光)から撮る
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真横〜斜め後ろからの光は、料理の凹凸に繊細な影を作り、ツヤや立体感を引き出します。
みずみずしさや美味しそう感を表現するのに必須の光です。
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ポートレートで「ドラマチックな陰影」を作る
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人の顔の片側に光を当て、もう片側に影を作ることで、大人っぽく、引き締まった印象のポートレートになります。
レンブラントライトとも呼ばれます。
逆光で写真を撮ってみる
逆光特徴: 被写体の真後ろ(カメラの対面)から当たる光です。
メリット: 髪や輪郭が輝き、圧倒的な透明感やエモさが出る
デメリット: 被写体の正面が暗くなり(黒つぶれ)、ピントが合いにくい
活かし方とテクニック
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「透けるもの」を主役にする
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花びら、新緑の葉、ガラス瓶、シフォン素材の服などを逆光で撮ると、光が透き通って信じられないほど美しく写ります。
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あえて「シルエット」にする
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夕日などを背景にする場合、あえて露出を暗くして被写体を真っ黒な影にすることで、形を強調したスタイリッシュなアート写真になります。
写真を撮る際に考えるべき「光」のまとめ
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光には「向き」がある
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主に順光・斜光・逆光があり、それぞれで被写体の写り方が大きく異なります。
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光には「硬さ」がある
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日中の強い日差しのような「硬い光」、レースのカーテン越しに届くような「柔らかい光」があり、被写体のイメージが大きく変わってきます。
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光には「温度」がある
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オレンジ寄りの暖色の光、青みがかった寒色の光があり、それぞれに似合った被写体があります。
いかがだったでしょうか?写真における光の使い方は、細かく調べ出したらキリがないくらいに深い話となってしまいますが、
ここでは基本的な部分をお伝えいたしました。
基本ですが、これをきちんとマスターするだけでも十分に玄人裸足の本格的な写真が撮れるようになれちゃいます。

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